秋田県の最低賃金は時給853円と決まりました。現行(822円)より31円のアップで、10月1日から適用されます。
国の中央最低賃金審議会は全国平均の目安を31円とし、経済情勢に応じてAからDの4ランクに分け、秋田県など16県はDランクで30円としていました。しかし、秋田地方最低賃金審議会は今月5日、国の目安に1円上乗せし、31円とすることを決定。その後、県労働組合総連合など9団体がさらなる引き上げが必要だと異議の申し出をしましたが、きょう開いた4回目の会合では異議を受け入れず、31円の引き上げが妥当としました。
ただ、853円は全国で最低です。改定後の最高額は東京都の1072円で、秋田や青森、愛媛、宮崎など10県の最低額とは219円の差があります。岩手や鳥取、島根など5県は33円、山形や大分など8県は32円アップしました。
「賃金水準の引き上げ」を県政の最重要課題にしている秋田県ではあるものの、最低賃金での格差は縮まりません。