昨日行われた参院選は、自民党が改選55議席を上回り、単独で改選過半数となる63議席を獲得する、圧勝でした。一方、立憲民主党は改選前を下回り、17議席にとどまっています。
野党がそれぞれの主張を重視して統一候補を擁立できなかったことや、各地で候補者が乱立?したことも、自民党にとっては有利なことになりました。例えば秋田選挙区では、早々に立候補を表明していた無所属(野党系)の候補者がいるにもかかわらず、現職の参議院議員が擁立した新人に対して、立憲民主党県連や連合秋田が「考えに共感する」として推薦を決めています。この時点で自民県連の幹部は「野党系の候補者が増えれば、楽勝だ」という声になり、結局は自民現職の当選を後押ししています。
それにしても、秋田県では佐竹敬久知事や穂積志秋田市長を始め、県内25市町村の首長のほとんどが応援のマイクを握っていたようですから、これも自民党の底力?なのでしょうか。
さらに、投票日2日前の8日、自民党の安倍晋三元首相(元総裁)が銃撃されて死亡したことも、有権者の投票行動に大きく影響したものと思われます。