参院選も終盤戦。全国各地で舌戦が展開されています。そんな中、山際大志郎経済再生担当大臣は3日の青森県八戸市での演説で「野党の話は、政府は何一つ聞かない」と発言し、自民党候補への支持を訴えました。「聞く力」をトレードマークにして高い支持率を維持している岸田内閣ですが、「地域の声を国政に反映させるには、野党ではダメだ」という、山際氏の本音が出た演説だったのでしょう。
今回の選挙では明確な争点がないままに始まったためか、自民・公明の与党グループは「政策を実行できるのは自・公しかない」と強調しています。秋田県選挙区でも知事や各市町村長がマイクを握り、「自民党候補しか政策を実現できない」と応援の演説。候補者も自らの具体的な考えをあまり語らず、もっぱら自民党の政策をナゾルばかりです。「安全保障と防衛」「物価の高騰」「賃金引上げ」、それに秋田県では「水田農業の方向」などについて自分の主張をし、具体的な議論を展開してほしいものです。