秋田県農業を応援する議員連盟(会長・工藤喜範県議)はきょう、新潟縣新発田市の上三光集落を訪問し、集落環境の改善や保全を通して鳥獣被害の防止を実践している状況を学びました。

(写真・集落内の同意を得て設置した電気柵は、延べ3.6kmもありました)
地域ぐるみで獣害対策に取組んでいるのは「上三光清流の会」(代表・小柳繁さん)で、小柳会長と役員の皆さん5人と意見交換し、現地を視察。平成13年頃からサルの被害が表面化し、その後は集落横断電気柵を設置するなどの対策を行ってきましたが、被害は無くならなかったとのこと。
同24年に設立された同会は地域資源を活用した農業体験交流事業を始め、28年に集落環境診断を実施。これを契機に耕作放棄地の解消や里山の整備、放置されていた果樹の伐採、電気柵の計画的な維持管理体制など、集落環境の改善を実践しました。
小柳会長は獣害対策は作物被害対策だけではなく、集落の再生を根底においた複合的な取組みが必要だと強調しています。