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築26年、県児童会館の解体はもったいない

 「ちょと待ってください、思い付きでは困ります。」

 注目されている秋田市中通の日赤・婦人会館跡地の再開発をめぐり、県児童会館を移転させる構想が県庁内部に浮上していると、今朝の秋田魁新報は1面で報じています。背景には幅広い子育て支援ニーズの高まりや県立図書館の駐車場不足を解消する期待があるといい、先に県や市、再開発準備組合、秋田商工会議所の四者による「市街地再開発事業推進協議会」が合意した基本方針でも、整備メニュー例として「子育て支援」が盛り込まれているということです。

 しかし、秋田市山王中島町にある県児童会館(こども博物館を併設)は1980年(昭和55年)に隣接する県生涯学習センターと共に開館、まだ、建築から26年しか経ていません。県立図書館は1990年(平成2年)に建設計画を策定し、1993年(平成5年)11月に開館しています。先に整備された両施設とも駐車場が狭いことは当初からの課題でしたが、後から図書館が設置されたことで、さらに窮屈になっておりました。ですから、今になって図書館の駐車場不足を持ち出すの本末転倒です。

 その上、RC(鉄筋コンクリート)構造の児童館を築30年未満で解体するとなれば、貴重な財源の無駄使い。せっかく整備されているのですから、「もったいない」気持ちで大切に活用することを考えるのが、県民への責任であるはずです。児童館・生涯学習センター・図書館の駐車場対策は(県立体育館も含めて)、もう少し周囲を見渡して対応していただきたいと思います。

 その点からすると、民間の発想は流石です。近くにある大型店「MAX デンコードー秋田店」は、1階部分は全て駐車場スペース。車社会を先取りした施設になっており、お客さんにも好評です。「生活者の視点で県政に取り組みたい」というのが、寺田知事の最初の公約ですから、利用する県民の立場と貴重な財源を尊重した施設整備をお願いします。

by shouichiro_sato | 2006-09-02 16:58 | 秋田県 | Comments(0)  

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