厚生労働省が行った実態調査(昨年11~12月。全国5千人の親を対象)によると、18歳以下の子どもがいる親や養育者のうち、しつけ名目で半年以内に体罰を与えたと答えた人が3割超いることが分かりました。体罰は場合により必要などとする容認派が41.7%いました。
しつけとして行った具体的な行為を(複数回答で)問うと、「望ましい行動を積極的に褒めたり認めたりする」85.2%。「子どもの意見や思いに耳を傾けたり尊重したりする」が84.2%あるのに対し、「尻や手の甲をたたくなど物理的罰を与える」28.4%。「怒鳴ったりダメな子などと否定的言葉を言ったりして心理的に追い詰める」は28。1%でした。
改正児童福祉法などが昨年4月に施行され、子育てにおける体罰が法律でも禁止されたことについては、「聞いたことはあるが詳しい内容は知らない」58.5%。「知らない」21.2%。「内容まで知っている」は20.3%となっています。