今日は晴天に恵まれ、当地にも春の足音を感じる一日となりました。そんな中でも思い出すのは、今冬は雪による事故が相次ぎ、秋田県内で(先月までに)17人が死亡し、多数の方が重軽症を負ったこと。羽後町田代地区でも3人が九死に一生を得る体験をしていました。どの事例も屋根から落ちてきた雪に埋もれてしまい、必死にモガクにも意識が遠のき、今振り返っても無事に生還できたのが不思議なくらいの出来事だったようです。
3人とも頭上に50cm以上の雪があり、見えない状態だったとか。それでも、胸ポケットに携帯電話があり、除雪機とのわずかな隙間から電話に手をかけ、外部へ連絡できた人。家族が除雪機の音が聞こえなくなったために不思議に思い、外へ出てみると家人が見えないため、家にいた孫と一緒に雪を掘りだして発見された人。屋根から落ちた雪で見えなくなり、バックホーを使って雪を掘ってもらい、除雪機は壊れたもののかろうじて側から発見された人・・・・。どの場合も生命にかかわる一歩手前でした。
雪に強い構造や雪下ろしの要らない住宅が増えているものの、屋根に積もった雪には油断できません。除雪作業や雪降ろしを安全に行うため、まさに「命がけの教訓」となりました。