当地の上到米簡易水道組合が発足し、通水を始めてから10年となることを記念し「上到米簡易水道組合発足10周年記念懇談会」がきょう、由利本荘市の黄桜温泉湯楽里で開かれました。
羽後町の田代、仙道両地区は上水道事業の範囲には含まれておらず、以前から自家用の井戸や沢の湧水を利用していました。しかし、生活様式の変化とともに水の需要は高まり、良質な水を求めて多くの先人が難儀をしてきました。平成21年、地域の要望に応えて町が行ったボーリング調査で水源が見つかり、簡易水道組合を組織して事業に着手。同23年4月から供給を始めています。
組合員は当初、工事費としてそれぞれ50万円を負担し、不足分は地元の農協を通じて制度資金を調達。返済には町の補助(債務負担行為を設定)をいただきましたが、それも今年度で終了します。
懇談会では佐藤久夫組合長が水に困っていた当時の話を紹介し、「今は本当にありがたい」と感慨無量の挨拶をしています。