新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、不要不急の旅行や外出が自粛され、人との接触をできるだけ避けるように求められていたため、諸会合、特に飲食を伴う会合がほとんど開かれていません。地域にある温泉施設や宴会場でも、この時期にあった集落の集まりや同級会、農業団体、福祉関係の会合などがほとんど行われず、厳しい状況にあります。
秋田県では県民による県内の需要喚起を目指して、プレミアム宿泊券や飲食券を発行してるものの、一部の宿泊施設を除いてまだまだ出足は鈍いようです。先週末に20数名の有志で久しぶりの懇談会を町内で行ったところ、感染防止の対策を取っているにもかかわらず、「まだまだお客さんが戻ってきてくれない」と苦労話を聞きました。
ところで最近は、感染者数も減少傾向で重症者が少なくなってきたこと、検査や医療態勢も整ってきたことから、新型コロナと共存する経済の復興に向けた取組が求められています。国もGOTOキャンペーンを実施し、県や市町村も様々な支援策を打ち出していますので、何とか外へ出かける行動を再開させましょう。
「県外への移動の自粛」を求めていた秋田県の佐竹知事はきょう、「東北6県、新潟県の旅行」を呼びかけるメッセージを、7県の知事等で共同で出しました。飲食を伴う会合も、「3密」や接触を避ける工夫や対応をすれば実際に可能であり、そろそろ公共機関や商工業団体などが率先して実施してほしいと思います。
地域の伝統行事や祭り、大型イベント等の中止。お盆の帰省や種々の旅行等が中止されたことで、確かに感染拡大にブレーキがかかったかもしれませんが、こうした状況をいつまでも続けることはできません。新型コロナウイルス感染症についての知見を深め、それを克服する手段を見出していきましょう。