例年であればこの時期は全国あちらこちらで花火大会が開かれていますが、今年は新型コロナウイルス感染防止のためにほとんどが中止されています。苦境にある花火業界の方々から、意見を伺ってきました。
花火大会のシーズンは7~9月。今年はこの時期の大会がすべて中止となっている業者が大半で、一部にプライベート花火などの打ち上げはあるものの、例年に比べて8~9割の減収とのこと。従業員も大半が休業しており、生産再開の見通しも立たない状況です。
花火業界はシーズンが終わると来年に向けて製造を始めますが、今は花火玉で貯蔵庫がいっぱい。火薬取扱量にも規制があり、打ち上げることができなければ次の製造もできず、「積み上げてきた技術力を維持することも困難になる」と苦悩していました。
テレビでは昨年の花火大会の模様が放送されていますが、やっぱり目の前に広がる光と音には敵いません。最近は花火の街として知られる大仙市や花火大会を行っている地域で、小規模ながらも「花火で元気になろう」という企画が始まってきました。どこから見ても素晴らしいのが花火ですので、密にならない状態で鑑賞できる環境をつくり、是非とも頑張ってほしいものです。