10周年迎えた「たざわこ芸術村」
2006年 08月 21日
わらび劇場ではこれまで、数多くのミュージカルが上演されています。記念すべき第1作は「男鹿の於仁丸」。その後、「龍姫」「山神様のおくりもの」「鬼ンこおばこ」「彩風きらり」「アテルイ」「つばめ」「春秋山伏記」「銀河鉄道の夜」「よろけ養安」「棟方志功」、そして今年4月からは「義経」です。これら10年の軌跡の中から、燦めきの名曲を集めた特別ミュージカル「於仁丸から義経へ」(1幕6部構成・上演時間100分)が、披露されました。午前・午後の2回とも満員。駐車場には県外ナンバーの車も目立ちます。
「わらび座」といえば私も小学生の頃から、学校公演などでの一生懸命な踊りや演奏を聴いて感激したものです。さらには10年前、町内の青年有志で実行委員会を組織して、「男鹿の於仁丸」公演を総合体育館で実施したり、町の成人式で(主役を務めている看板女優さんに)記念講演をお願いするなど、次第にご縁も深くなってきました。以来、常設公演にも度々足を運んできました。
この間、たざわこ芸術村では森林工芸館やデジタルアートファクトリー(DAF)のスタート。97年に県内初の地ビール工場とレストラン、「田沢湖ビール」がオープン。98年化石館オープン。99年には北東北知事サミットの会場。04年には経営難だった県営施設を買収して「男鹿桜島リゾートHOTELきららか」オープン。そして今年4月、愛媛県に「坊ちゃん劇場」開設など、多角的な取り組みが展開されてきました。これらの活動に対して、「秋田県文化功労賞」「河北文化賞」「第1回オーライ!ニッポン大賞」「田沢湖町産業振興功労者」などが贈られています。
県内の身近なところにこうした拠点があることは、県民の誇るべき財産です。これからも、事業の中心である「わらび劇場」での公演を一層充実し、私たちを楽しませていただきたいと思います。劇団「わらび座」から始まって、文化・芸術・交流の総合産業になりつつある「たざわこ芸術村」。私は(勝手連の)応援団員です。
by shouichiro_sato | 2006-08-21 12:12 | 産業振興 | Comments(0)