河野防衛大臣は今日の夕方に記者会見し、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」についての配備プロセスを停止すると表明しました。候補地となっていた秋田県と山口県の知事には電話で報告し、できるだけ早い時期にお詫びに赴く考えを明らかにしています。
プロセスを停止する理由は、迎撃ミサイル(SMー3)の飛翔経路をコントロールしブースター(補助推進装置)を演習場内又は海上に確実に落下させるためには、ソフトウェアのみならず、ハードウェアを含め、システム全体の大幅な改修が必要となり、相当のコストと期間を要することが判明したためと説明しました。
防衛大綱や中期防衛力整備計画まで変更して計画に上げた「イージス・アショア」は、2ヵ所への配備で約5000億円の巨額な費用がかかり、すでにアメリカとの購入契約を締結して一部の費用を支払って研究開発している、防衛装備としては一大プロジェクトです。専門家は当初からブースターをコントロールすることは難しいと指摘しており、基本的な技術の問題があったとのこと。・・・何ともずさんな計画でした。
(写真・配備プロセスの停止を表明する河野防衛相。NHKニュースより)