県議会2月議会は最終日の19日、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を秋田市の陸上自衛隊新屋演習場に配備する政府の計画に対して、明確な撤回を求める意見書案を反対多数で否決しました。18日の総務企画委員会では、反対の意思表示を求める趣旨の請願19件を継続審査としています。いずれも自民党会派の意向によるものです。
自民党秋田県連は先月12日、河野太郎防衛相や菅義偉官房長官に対し「新屋には無理がある」と伝えていましたが、ここにきて自民党会派は「撤回は配備計画全体に関わることでもあり、意見書として国に提出するのは適切でない」と反対討論。公明党と無所属の2議員も反対に加わりました。
佐竹敬久知事と穂積志秋田市長も「新屋は無理」と防衛相に表明しており、秋田市議会では今月6日に自民党系の最大会派と公明党も賛成して新屋配備反対の決議を求める請願・陳情を採択し、「新屋演習場への配備計画は撤回するよう強く要請する」決議を本会議で可決するなど状況は大きく変化してきましたが、県議会は今回も明確な意思表示をできませんでした。一体どういうことでしょう。