国の文化審議会はきょう、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産への登録を目指す国内の候補に、全国各地に伝わる豊作祈願や死者供養の踊り「風流踊(ふりゅうおどり)」を選定しました。羽後町の「西馬音内の盆踊」や鹿角市の「毛馬内の盆踊」など、23都府県の37件をまとめて一つの遺産とみなし、3月末までに政府がユネスコに申請書を提出。2022年11月頃のユネスコの政府間委員会で登録の可否が審査される見通しです。
「風流」に属する国の重要無形民俗文化財のうち、神奈川県三浦市の「チャッキラコ」がすでにユネスコ無形文化遺産に登録されており、岐阜県の「郡上踊り」や香川県の「綾子踊」など、各地の類似行事をまとめて一括登録を目指すとのこと。2016年に「花輪祭の屋台行事(鹿角市)」・「土崎神明社祭りの曳山行事(秋田市)」・「角館祭りのやま行事(仙北市)」が、全国の18府県の33行事とともに「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録。18年に「男鹿のナマハゲ(男鹿市)」など8県の10件が「来訪人 仮装・仮面の神々」で登録されたのと同じ手法での申請です。
(写真・ユネスコ無形文化遺産への申請を伝える、ABS秋田放送のニュース)