沖縄県にある米軍普天間飛行場の移転先として、工事が行われている名護市辺野古を訪ねました。
(写真・埋め立てが行われている辺野古の海。NHK沖縄放送局のニュースから)
米軍のキャンプ・シュワブに接する海を埋め立てる工事は、昨年12月に土砂の搬入が始まったものの、1年が経過してもまだ必要量の1%程度しか進んでおらず、大浦湾側の予定地では海底に軟弱地盤があることが判明。
今後は軟弱地盤改良工事に伴う設計変更手続きが必要であり、玉城デニー沖縄県知事は認めない方針であるため、大浦湾側の工事がいつ始まるのか、不確定です。現地で話を聞いた市民は「工期は当初予定された5年どころか、見通しが立たないだろう。工事費だって当初計画の何倍にもなる」。「これでは普天間飛行場の危険性除去はいつになることか。この際、埋め立て計画を中止して再検討したほうがいい」。
決めてしまったことについてはどこまでも押し通そうとする国に対して、県民投票や各種の選挙で示された沖縄県民の声は反映されていません。防衛問題は国の専権事項ではあるものの、地方自治体の意向を無視して進める政策でもいいのかと、疑問を感じた一日でした。