人気ブログランキング | 話題のタグを見る

県警に過失

 2010年11月、秋田市の弁護士(当時55歳)が自宅に侵入した男に刺殺された事件を巡り、駆け付けた2人の警察官に不手際があったとして、遺族が秋田県と男に国家賠償を求めた訴訟で、最高裁判所第一小法廷は19日、県の上告を棄却。県警の過失を認めて、県と男に計約1億6480万円の支払いを命じた二審仙台高等裁判所秋田支部判決が確定しました。

 事件は11月4日未明、男(75歳・殺人罪などで無期懲役)が拳銃や剪定鋏をもって弁護士宅に侵入。通報で駆け付けた警察官2人が弁護士の男性を犯人と間違えて取り押さえている間に、男に胸を刺されたもの。2017年の一審判決は「(警察官の対応は)問題はあったが違法行為ではない」と県への請求を退けたものの、今年2月の二審判決は「適切な行動をとらなかったため、弁護士が殺害されるに至ったと評価せざるを得ない」と指摘。

 県は二審判決が過去の最高裁判例に反し、「現場で積極的な行動は控えようという考え方を広げ、警察活動に甚大な影響を与える恐れがある」などの理由で上告していました。

by shouichiro_sato | 2019-12-21 20:50 | 事件・事故 | Comments(0)  

<< 後継者不在 反対討論 >>