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桜を見る会

 首相が主催する「桜を見る会」について、招待者の人選や首相の関わりについての批判が拡がっています。

 桜を見る会は政府の公式な行事として毎年4月に新宿御苑で開催されており、外国公館の人たちや政財界などの代表、それに全国の様々な分野で功績のあった皆さん等が招かれ、親しく交流・懇談される機会でした。しかし、例年は1万人程度だった招待者が安倍晋三首相の政権下では毎年増え続け、今春は1万8千人になって、公費の支出もうなぎのぼり。その中には安倍首相の後援会関係者が800人以上も含まれていたことから、公的行事の私物化ではないかとの声が出ています。

 さらに、首相の事務所がツアーを募って後援会関係者を招待していたことが判明し、前日に都内の高級ホテルで開かれた「前夜祭(夕食会)」の会費が5000円であったことも、安すぎるとして公職選挙法に違反しているとの指摘もされています。

 菅義偉官房長官はこの問題が表面化した後、「来年は桜を見る会を開催しない」として、招待者や内容等について見直すことを表明していますが、今春の招待者名簿はすでに廃棄されているなど、不自然な対応がありました。安倍首相も今夕、官邸を出る際に記者団の取材に20分以上も対応し、事実関係を認めながらも「地元からの参加者は交通費や宿泊費、夕食会の会費は自己負担している」と説明。出席者が増えていることについては「長年の慣行とはいえ、反省しなければならない」と述べています。

 私も20年ほど前、羽後町長として(当時の森首相から)招待されたことがありますが、首相の後援会や支持者、芸能人が多くいるという雰囲気ではありませんでした。変容してきた「桜を見る会」に対して疑問を待つ人がいなかったとすれば、長期政権のおごり、緩みと批判されても仕方ありませんネ。

by shouichiro_sato | 2019-11-15 22:55 | 国政・時事 | Comments(0)  

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