地域の公共交通網が減少する中、羽後町では路線バス沿線以外の10地区と町中心部を結ぶ「うごおでかけバス」の運行が、10月1日から始まりました。同バスは各地区週1回の運行ながら、事前登録して電話予約すると利用でき、自宅前まで送迎するのが特徴。料金は片道500円、65歳以上は300円で、湯沢タクシーが業務を委託されています。
町内ではかつて羽後交通のバスが、田代方面には上到米と軽井沢の2路線、仙道方面は上仙道路線。それに明治・新成方面は大沢路線があり、中心部の西馬音内や湯沢方面と結んでいました。しかし、自家用車の普及と過疎化などで利用者が激減し、平成の時代にほとんどが廃止され、現在運行されているのは湯沢と西馬音内を結ぶ路線のみ。
一方、小中学校の再編統合に伴うスクールバスは毎日。町立病院の患者輸送バス、五輪坂温泉「としとらんど」の送迎バスは地域と曜日を指定して運行されています。自宅前で乗降できる「うごおでかけバス」は、西馬音内の中心部にある役場や羽後病院、コプニ巨福、盆踊り会館、道の駅、ショッピングセンター、五輪坂温泉の7ヶ所が乗降場所になっています。