イージス・アショアの配備候補地となっている山口県の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市、阿武町)。きょうは所在地である阿武町の花田憲彦町長と意見交換した後、現地を視察してきました。
(写真・山口県萩市と阿武町にある「陸上自衛隊むつみ演習場」北側の入口)
阿武町(人口3300人)では移住促進などのまちづくりの施策が効果を発揮し、IターンやUターンなどが進んで人口減少がストップ。花田町長はこうした時にミサイル基地(イージス・アショア)が配備されれば、移住者もなくなり町を離れる人が多くなると心配され、「まちづくりの理念、方向性にイージス・アショアはそぐわないし、相いれない」ときっぱり。
同町では町民による「配備に反対する阿武町民の会」が組織され、有権者の6割以上が会員となって意思表示をしています。ミサイル防衛は否定しないという花田町長は「イージス艦による体制強化を支持しつつ、(どうしても陸に配置するなら)住民の生活圏域から離れた場所を選び直してほしい」と話しています。レーダーによる電磁波の被害やブースターの落下、地下水への影響なども当然ありますが、「町の存亡にかかわる」という強い危機感を表明されました。