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金易二郎名誉九段

 昭和9年に日本将棋連盟の会長となり、翌年に実力名人制を導入するなどして将棋界の組織改革に貢献した故金易二郎さん(1890~1980年)は、羽後町西馬音内にある「元祖弥助そばや」2代目倉松の次男として誕生。明治41年に棋士として生きる大望を抱き上京し、関根金次郎十三世名人に付いて修行。昭和52年には「棋士番号1番」を与えられた将棋界の大御所で名誉九段。門下生には高柳敏夫名誉九段、中原誠十六世名人、初代竜王の島朗九段など多数排出しています。

 没後の昭和59年9月、当時の羽後町長・故佐藤吉郎さんら町内の将棋愛好家が集って、生家が見える五輪坂の小高い丘の上に中原誠名人の揮毫による「金易二郎頌徳碑」を建立し、門下生の皆さんや町民が集って除幕式を行っています。それから35年が経過し、設置場所の環境が変化したことや西馬音内の中心部に適地が確保できたことから、昨年に頌徳碑移設実行委員会(会長・湊幸夫さん)が発足し、きょう移設に伴う除幕式や記念式典と祝賀会、将棋大会が開かれました。
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 (写真・西馬音内本町のかがり火広場に移設された「金易二郎名誉九段頌徳碑」。除幕式の後はその前に設置された大理石の将棋盤で、島朗九段と地元の子ども名人による記念対局?がありました)

by shouichiro_sato | 2019-05-12 16:08 | 羽後町 | Comments(0)  

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