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木造校舎の「旧田代小学校」が解体されています

 「残暑お見舞い申し上げます」 
 
 暑い日が続いていますが、暦の上では立秋も過ぎ、いよいよお盆ですから、これからは朝夕、涼しくなることでしょう。

 帰宅後、夕食まで時間があったので、気になっていた「旧田代小学校」の解体現場に行ってみました。少子化の影響で羽後町田代地区の田代、軽井沢、上到米の3小学校が統合し、新しい「田代小学校」が旧軽井沢小学校の校舎を使って開校したのが一昨年春。上到米の校舎は高齢者福祉の施設に改造されることになりましたが、田代の校舎は木造であったことと、すぐ近くに高瀬中学校の施設があることから、この夏、解体されることに決まっていました。

 先月から始まった解体工事は、基礎コンクリートや廃材を片付けるまで進んでいました。校舎の隣に住む阿部則夫さんによると、「大きな機械で壊されるときには、校舎から悲鳴が聞こえてきて、涙が出てきた」とのこと。私も、町長として学校統合を推進してきたものの、今は瓦礫の山となった場所に立って、何とも複雑な気持ちでした。

 それでも、校舎は解体しますが、校庭や周辺には手をかけないことにしています。学校建設当時の事情により、土地の所有権が明確になっていないため(現在、町と名義人とで協議中)、跡地利用の計画がありません。そのために、校舎の周りにある桜の木などは、今のところそのまま残すことになりました。実はこの桜、写真集「秋田の桜」(発行・無明舎、文・永井登志樹、写真・小阪満夫)の表紙に紹介されたほどの素晴らしい桜です。特に今年は、校舎の解体を惜しんでか、かつて無いほど花をつけ、それは見事なものでした。5月の連休に還暦を迎えた卒業生有志が集まって、満開の桜の校庭で行った同級会の模様は、NHKテレビでも放送されています。

 今日あたりからお盆の帰省ラッシュが始まり、田代にも多くの人が帰ってくることでしょう。故郷を離れて暮らす人達が、帰省した時に家族を連れて訪ねた自慢の木造校舎。今年はその学び舎が消え、申し訳ない気持ちもあります。しかし、今度は別の形で「元気な故郷」を創造し、喜んでいただきたいと、決意を新たにしたところです。 

by shouichiro_sato | 2006-08-11 22:39 | 羽後町 | Comments(0)  

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