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長野県知事選挙、田中康夫氏敗れる

 任期満了による長野県知事選挙は6日に投票が行われ、即日開票の結果、現職で3選を目指した田中康夫氏(50)が元自民党衆議院議員の村井仁氏(69)に敗れ、何かと話題の多かった田中県政は、2期6年で幕を閉じることになりました。

 田中さんは初当選以来、「脱ダム宣言」を旗印に公共事業の見直しを大胆に実践し、全国で唯一、県の借金(県債残高)を5年連続減らすなどしたものの、県政改革は行き詰まり、県議会や市町村長との対立は解消されず、後援会の有力支援者が離反し、頼みとした無党派層の支持も激減した、と報じられています。投票率も65.98%と、前回を7.80%下回りました。

 私も町長在任中、長野県の町村を会場にして開かれた「小さくても輝く自治体フオーラム」で、三度ほど田中さんと話したことがあります。トレードマークのヤッシー・マスコット(カモシカ)を胸につけ、豊富な語彙を駆使した独特の話し方は、今までに経験したことのないタイプの方でした。ただ、同行している県職員への対応などを見ていると、「個性が強すぎて、強引な人だなあ」との印象がありました。

 ここ10年ぐらいの選挙・政治状況を見ると、個性的な改革派が目立ちます。「自民党をぶっ壊す」として登場した小泉総理がその筆頭でしょう。改革の名の下に、知名度や話題性のある候補者が人気を集めてきました。がしかし、その後を冷静に振り返ると、三位一体改革は地方を苦しめ、国民生活でも「勝ち組、負け組」の格差が拡大してきたり、小泉さん個人の思想信条を強調するあまり、近隣諸国との関係が悪化してくるなど、わが国の蓄積してきた「よいところ」が、崩壊しつつあるような気がして心配です。ただ、「次の自民党総裁選には出馬しない」としているために、国民の関心は次期総理の政治姿勢や政策に移ってきています。当然です。

 秋田県も同じです。食糧費問題で引責辞任した知事の後継に、当時の県総務部次長だった候補者を擁立したことが県民の批判を浴びて、現在の寺田知事が誕生し、再選、3選と県民の支持を得て「改革」を進めてきましたが、県勢は低迷しています。政策では県立国際教養大学の開設や秋田市南ヶ丘ニュータウン構想などで、県議会との対立もあります。そうした一方で、当初の公約では建設コストを縮減して1兆円未満に抑えるとした県債残高は増えるばかり。既に1兆2千億円を超えています。

 寺田さんも昨年の選挙では「今期限り」と言明しました。政治の世界は時間を区切ってしまうと、優勝が決まったプロ野球の消化試合みたいで興味がなくなります。しかし、あと2年半ありますから、「全力疾走・全力プレー(昨日開幕した全国高等学校野球選手権大会の選手宣誓の一節を引用しました)」で、県民の熱い期待に応えていただきたいと思います。

by shouichiro_sato | 2006-08-07 12:48 | 国政・時事 | Comments(0)  

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