東京医科大学(東京都)が今年2月の医学部医学学科の入学試験で、女子受験者の得点を一律減点していたことが明らかになりました。こうした女子に不利な対応は2011年頃から続いていたようで、性別を対象とした恣意的な操作が行われたのは極めて異例なことでしょう。
報道によると、大学幹部らは1次試験の結果などを勘案し、「85%」「90%」などという係数を決めて女子受験者の結果に掛け、2次試験に進む女子受験者を少なくしていました。募集要項には出願要件や定員などは記載されているものの、男女の定員は明記されておらず、受験者側への説明はなかったとのこと。
女性は結婚や出産を機会に職場を離れるケースが多いため、病院などでの医師不足を回避する目的で得点操作をしていたとされていますが、公平公正であるべき入学試験で女性を差別した行為には違いありません。
(写真・合格者の男女比は5:1でした。「AAB報道ステーション」より)