迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の取得費などが大幅に増額される見込みです。
小野寺防衛大臣は昨年11月の参議院予算委員会で、一般的な見積もりとしながらも1基800億円の見通しと提示。今年3月の同院外交防衛委員会では山本防衛副大臣が「約1000億円」と答弁していましたが、防衛大臣は30日「レーダーを含む1基当たりの取得経費は約1340億円になる」と発表しました。それに土地造成費や建物建設費などを含めると、(秋田と山口に配備する予定の)2基で4000億円以上になるとか。
さらに、教育訓練や30年間の維持・運用に必要な経費は約1985億円。迎撃用ミサイルは単体で約30~40億円とみられ、これを2基で100個備えるとすれば3000~4000億円となり、総額の経費については「現時点では不明」(防衛省)とのこと。
防衛装備の調達で米国と契約する「対外有償軍事援助(FMS)」では、価格を米国政府が主導して決めるために締結後に高騰したり、納期が遅れることもあり、最終的には一体どれ程の費用になるのか?。すでに米国からは「1基目の配備まで約6年を要すると提案された」(防衛大臣)。政府が予定していた2023年の運用開始に間に合わない模様です。 ・・・・ミサイル攻撃から我が国を守るとして、「可及的速やかに配備する」イージス・アショアの計画は、まだまだ検討するべきことがありそうです。