県議会建設委員会の調査で、長野県にある浅川ダムを視察しました。信濃川水系一級河川の浅川に治水専用ダムとして昨年3月に運用を開始したものですが、これまでには様々な出来事に翻弄されてきたダムでした。
昭和52年から計画調査が始まり、平成12年には本体工事契約をしていたものの、同年に当選した田中康夫知事が「脱ダム」を宣言。以来、平成22年に再着工されるまで、事業は凍結されていました。
しかし、大雨災害を防止する手段としては河川改修や堤防の嵩上げだけでは課題があるとして、知恵を絞った結果が治水専用ダムの建設です。普段は水が流れているものの、いざ上流で大雨になると流れる一定量以上の水は溜まるようにできており、その仕組みや内部構造をしっかりと確認することができました。

(写真・浅川ダムは、普段は上流に水が溜まっていない「治水ダム」です)