2017年度の県内自治体の除排雪費は県と9市で過去最高となっていることが分かりました。県内の累計降雪量は872cm(49地点の平均)で、過去5ヵ年平均の1.2倍。特に内陸南部では記録的な大雪が続いていました。
一方、北陸地方も大雪になって、福井市では2月に37年ぶりに積雪が1m40cmを超え、主要国道で1500台もの車が立ち往生。解消に3日間もかかる出来事がありました。同市では除雪費用が平年の7.4倍に当たる50億円余に高騰。国からの特別交付税や市の災害対策基金、それに財政調整基金の全額を充当しても一般会計で2億円の赤字になっているとか。
そうしたことから新年度予算編成では財源不足となり、公共事業の中止や計画していた建設事業も延期に。さらには市職員の給与を削減する条例案を6月議会に提案しています。7月から来年3月までの9ヶ月間、平均で月額1万9000円の減額です。
春になると消えてしまう雪ですが、住民生活にとって欠かすことのできない除排雪事業。しかし、費用は膨大です。