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皆川嘉左ヱ門さん

 農民彫刻家として知られる皆川嘉左ヱ門さんが3日に急逝され、きょう横手市増田町の満福寺で葬儀が行われました。享年76歳です。

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  (写真・皆川嘉左ヱ門さんの突然の死去は、4日の秋田魁新報でも伝えられました)

 皆川さんは20歳の頃から独学で大木を素材にした彫刻に挑戦し、特に農業に勤しむ人々や農村に生きる人々をテーマに「百姓の姿」を彫ってきました。さらに、厳しい農業の現場を詩にも書いています。

 昭和50年代には羽後町のフォークグループ・かど石(代表阿部養助さん)が、皆川さん作詞の「若き百姓よ」をレコーデング。その後も阿部養助さんは皆川さんの詩を作曲して歌っています。私も当時、皆川さんの「老人百姓」「休耕田に佇む」などの大きな木彫作品と、かど石の歌とのコラボレーションで、全国から秋田市文化会館に集まった農業青年の大会で皆川さんと対談。その後も交誼を深めていました。

 皆川さんの作品は横手市の「平鹿総合病院」や「道の駅十文字」をはじめ、県内外に多数が展示されており、これからも忘れることはありません。急病による突然の逝去で、ご家族の皆さんも「信じられない」と絶句していました。まだ76歳・・・、これからも独特の口調での楽しいお話を聞きたかっただけに、残念でなりません。

 心からご冥福を御お祈りいたします。 合掌。

by shouichiro_sato | 2018-04-06 21:24 | 今日の出来事 | Comments(0)  

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