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注目される「阿仁地区の集落営農」

 北秋田市の阿仁地区(旧阿仁町)では、旧町単位の集落営農組織を立ち上げようと22日、打当温泉に約100人が集まって、推進集会を開きました。

 平成19年度に始まる国の新しい農業支援策「品目横断的経営安定対策」では、今まで全ての農業者を対象として一律に行ってきた支援を止め、意欲と能力のある担い手に限定することになっており、対象条件も厳しくなります。水稲の場合は原則、「経営面積4ヘクタール以上の認定農業者」か「20ヘクタール以上の集落営農組織」しか対象にならないために、大半の県内農家は、まだ方向が定まらない状態にあります。

 阿仁地区(19集落、農家数約500戸)は県内で最も高齢化が進んでおり、1戸あたりの経営面積も75アールと零細。集落によっては担い手のいない所もあり、「集落単位の組織化は無理だ」として、11月の設立を目指して地区の全農家が参加する広域組織を作ることにしたといいます。これは、暗中模索が続いている県内にあって、画期的な取り組みです。集落営農は栽培管理や経理の一元化を行うなど、今までの個人経営から大転換する方式だけに、強力なリーダーシップと農家の皆さんの連帯が必要です。ここまでたどり着いた関係者の皆さんに敬意を表したいと思います。

 当然、広域営農組織についてはJAや市当局の全面的なバックアップもあることでしょうし、会議には東北農政局の平野昭局長も出席して新たな支援策の狙いや背景を説明していますから、「お墨付き」をいただいたも同然。それだけに注目されます。 都市と地方、過密と過疎。ITやベンチャー企業と農林業などの1次産業との格差が拡大して、廃屋が目立ってきている秋田の山村。そうした地域・農山村の経済の疲弊は想像を超えています。「阿仁の農業と自然豊かな農村の景観を残すため、一丸となって努力する」との決断。是が非でも成功させなければなりません。

 集会後の懇親会には寺田知事も出席しました(土・日の公務を嫌う知事にしては珍しいことです)。知事は春以来、農業の現場訪問を続けてきましたので、「農業県秋田」の再構築のため、県もJAや農業団体等と緊密な連携をとり、しっかり支えていただきたいと思います。

by shouichiro_sato | 2006-07-24 16:44 | 産業振興 | Comments(0)  

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