拝啓 山内貴範 様
2006年 07月 17日
先日、ガロアの阿部先生から山内さんのメールを受け取りました。山内さんが大学で、湯沢市に現存する建築家・白井晟一氏(1905~1983)の建造物、例えば秋ノ宮村役場や稲住温泉などを文化遺産として後世に残す運動に取り組んでおられることを知り、嬉しい気持ちになりました。「文化財はただ有難がって保存するのではなく、そこから学んで今後に活かしていかなくてはならない。これが私の信念です」との力強い文面からは、山内さんが既存の文化と最新の文化の融合を目指している気持ちが伝わってきました。郷土・秋田県のもつ素晴らしい文化に着目し、秋田をもっと魅力ある都市にしたいというご意見、しっかりと受け止めて、私も頑張りたいと思います。
ただ、秋田の県民性なのかもしれませんが、自己PRや自慢することが苦手な人が多いような気がします。逆に、「人の足を引っ張る」「隣りに蔵が立てば腹が立つ」ことに代表されるような、後ろ向きの姿勢がまだまだ目立ちます。そうではなく、私たち県民自身がもっともっと秋田を知り、秋田に誇りをもち、積極的にPRしていくことが重要です。たぶん、山内さんも秋田を離れてみて初めて気が付いた秋田の魅力もあるはずです。確かに高速交通体系や情報発信などに出遅れた感じはありますが、その分、開発や破壊を免れた自然や文化が生き残っているのも事実です。そうした秋田の宝物を大事にしたいものですね。
お盆には帰省されますか? 機会があったら、山内さんの運動に協力している県立大学の安原盛彦教授も紹介してください。皆で力をあわせて、秋田の魅力を向上させましょう。 敬具
by shouichiro_sato | 2006-07-17 17:41 | 今日の出来事 | Comments(0)