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まだ終わっていない「秋田空港ビル問題」

 建国800年を記念してモンゴルを訪問している寺田知事ら県代表団はウランバートルで3日、北京から現地入りした金田勝年外務副大臣とともに、エンフバヤル大統領とエンフボルト首相をそれぞれ表敬訪問しました。今回の訪問は、「秋田・モンゴル友好の旅(斎藤正寧団長・秋田モンゴル友好協会会長)」に同道しているもので、前日には同市郊外で開催された「草原祭」に参加して、両国の文化交流会を行なっています。羽後町から参加者した16名は「西馬音内盆踊り」を披露しました。

 秋田とウランバートルは、秋田空港からのJALチャーター機で約5時間。便利な世の中になったものです。正しく秋田空港は秋田の玄関口。各都市とを結ぶ路線の拡大や不足する駐車場の整備など、まだまだ課題はありますが県民の期待も大きく、その役割は一層、重要なものとなってきています。

 その中心にあるのが「秋田空港ターミナルビル㈱」。同社には前社長時代に発覚した不適切な交際費の私的乱用問題や人事をめぐる諸問題に「けじめ」をつけ、一日も早く県民の信頼を回復することが必要ですが、またまた不思議なことがおきています。

 同社が社員を刑事告訴しようとしてみたり、県議会に38年ぶりの地方自治法第100条による「調査特別委員会」が設置されたりと、県政の信頼を大きく揺るがした問題では、「寺田知事の責任は重大(特別委員会委員長報告)」とされましたが、知事は一貫して「引責」を否定。「会社正常化のめどがついた」として先月末、代表取締役会長を退きました。これで一区切りかと思いきや、今度は社長(品田・県出納長)提案で、新設される取締役相談役に就任とか。一体、どういうことでしょう。品田社長は「立体駐車場整備などもあり、県と一体となって取り組む必要がある」と述べていますが、なにも相談役のポストを設けなくとも、社長自身が現職の県幹部ですから常に情報交換は出来ますし、役割は果たせたはずです。

 寺田知事にとって、空港ビルから離れられない何かがあるのか、興味があります。このことからしても、もう一度「秋田空港ビル問題」の本質は何なのか、検証する必要がありそうです。

by shouichiro_sato | 2006-07-04 22:42 | 秋田県 | Comments(0)

 

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