農業短大卒

　シドニーから自動車で約２時間。ブルーマウンテン渓谷の中にある「ベルトリー　オーストラリア」は和牛の繁殖や肥育を行っている農場。優れた血統を持つ精子や卵子の販売をしながら、自ら飼育しているのは繁殖牛と肥育牛を合わせて約３００頭という小規模ですが、代表取締役は鈴木崇雄さん（４９歳）。

　鈴木さんは大潟村にある県立農業短期大学畜産学科を卒業し、国内の牧場やオーストラリアでの商社勤務（肉牛飼育・販売）を経験した後、当地の農場を借りて１０年以上前に独立。今ではシドニー市内の有名店に和牛を直接販売するなど、ＡＷＦ（オーストラリア　ワギュー　ファーム）の中心的メンバーです。

　オーストラリアでの肉牛と和牛の生産状況、日本での和牛生産との違い、これからの販売戦略・・・等々について、示唆に富む話を聞くことができました。