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さすが、池田氏庭園は名勝です

 昨日の大農農友会の会合で久しぶりに前仙北町長・伊藤稔さんと会うことができました。開口一番、「(大仙市・高梨の)池田氏の庭園を見てみたい」と言いますと、10日と11日は春の特別公開中とのこと。早速、伊藤さんにお願いして見学させていただきました。

 池田氏は明治時代の中期から戦前まで高梨村長を務め、山形県の本間氏、宮城県の斉藤氏と並ぶ大地主として知られています。その庭園は大正時代に完成したものですが、4万2千㎡の広大な敷地に、大型灯篭や池・洋館等を配した景観と、近代公園の先駆者である長岡安平が関与した、鑑賞上・学術上の価値が極めて高いとして評価され、平成16年2月27日に秋田県内では初めて庭園として国指定の名勝となりました。午後2時近くに訪ねますと、駐車場は満車、門前には入場を待つ人が列をなしています。(閉門の4時まで続いたそうです。スゴイ)

 歴史に詳しいボランテアの方々が案内役を引き受け、池田氏と地域の人々との関わり、特に、農業振興や教育・医療など村の発展に大きく寄与したこと。小作人の庇護を図り、地域に慕われ、その尊敬の念は現在も地元民に生き続けているとの説明がありました。ただ、時代の変遷と共に、庭園は60年近くも手入れができずに荒れ放題だったようですが、池田家の精神を伝えていこうと住民が決意し、平成16年に「池田家顕彰会(会長・伊藤稔さん)」が発足。以来、雑木の伐採や草刈、堆積した土砂の除去に汗を流した結果、春・秋に庭園の公開が実施できるようになったとのことです。
 歴史あるケヤキやモミジの大木が鬱蒼と繁り、南北に巡る水路と中島を有する池のたたずまい。高さと笠の径が共に4mもある日本最大級の雪見灯篭など、見事なものでした。そして、こうした遺産が県内にあることに嬉しい気持ちになりました。池田家16代当主の池田泰久さんは、「今後は蔵にある様々な資料も見ていただきたいと思います。洋館(図書館兼社交場)も今年から修復しますので、文化財の保存という重責を果たすべく務めていきます」と話してくれました。
 
 秋の公開は11月11~12日の予定とも伺いました。園内のモミジが紅葉するさまを想像しただけでもワクワクしてきます。また大混雑が予想されますが、皆様、必見の名勝です。

by shouichiro_sato | 2006-06-11 23:26 | 今日の出来事 | Comments(0)  

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