野坂昭如さん

 直木賞作家で作詞家やタレント、参議院議員として活躍した野坂昭如さんが9日夜、心不全で東京都内の病院で亡くなりました。享年85歳です。

 少年時代を過ごした兵庫県神戸市で空襲に遭い、早稲田大学文学部を中退。コント作家やCMソング作詞家などで活躍し、1963年には「おもちゃのチャチャチャ」で日本レコード大賞童謡賞。68年には米軍による占領を題材にした「アメリカひじき」と、戦災の体験を書いた「火垂るの墓」で直木賞を受賞して文壇にデビュー。その後も、小説「同心円」で吉川英治文学賞、「文壇」とそれまでの業績で泉鏡花文学賞を受けています。

 野坂さんはサングラスをかけた独特の風貌で知られ、「黒の舟唄」も絶妙でした。編集長として雑誌「面白半分」に掲載した永井荷風の作とされる「四畳半襖の下張」の裁判も注目され、常に社会派の批評を展開していました。

 ところで、今から42年ほど前、野坂さんとNHKの番組で一緒になったことがありました。当時、神奈川県川崎市武蔵小杉にあるアルミサッシ工場に出稼ぎしていた私は、NHK放送センターで収録された成人の日の記念番組で、新成人10人程とのトーク番組に出演しました。その時のゲストが野坂さんで、本番はもちろんのこと、控室でもユーモアのある温かいお話を伺いました。以来、親しみを感じて注目していましたから、訃報を知り誠に残念でなりません。・・・・合掌。

by shouichiro_sato | 2015-12-11 21:37 | 社会・話題 | Comments(0)  

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