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ハタハタ

 秋田県の魚・ハタハタの水揚げが本格化しています。しかし・・・・・

 ハタハタ資源対策協議会が定めた今季(9月~来年6月)の漁獲枠は、沖合漁(底引き)320t、沿岸漁480t、合わせて800tです。これは昨季の半分以下。しかし、11月が最盛期となる底引き漁は、好天に恵まれて出漁日が増え、水揚げも昨年の2倍を超えたものの、12月7日現在で254t。漁獲枠には届きませんでした。

 沿岸でも同日現在は約156tで、前年同期比の約80%。一昨年の同期比では約58%と、少なくなっています。魚体の組成は中型の2歳魚が主体で、これに大型の3歳魚と小型の1歳魚が混じっている模様。・・・・やっぱり、資源量が減少しているようです。

 平成7年の解禁以降、順調に回復していたハタハタ資源が減少傾向にあることが同25年から顕著になっていました。今漁期の漁獲対象資源量は2000t程度と、危機的状況になっていると思われます。

 主な要因は、海水温の上昇による藻場の縮小、時化や大雨による産卵藻場機能の消失、資源管理の不徹底が影響していると推察されおり、秋田県ではこの冬からハタハタ資源の再生に向けた取組を始めることになりました。

by shouichiro_sato | 2015-12-09 20:56 | 産業振興 | Comments(0)

 

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