人気ブログランキング | 話題のタグを見る

現在地が最良?

 昨日終了した9月県議会。議論の焦点になったのは、県と秋田市が共同で整備する新しい文化会館の建設場所でした。県は現在の県民会館所在地に建設することにし、来場者のための専用駐車場は設けない計画だったため、異論が続出しました。

 この課題について地元新聞の秋田魁新報は、9月初めに佐竹知事が示した方針を受け、さっそく翌日の社説で「おさまるところに決まった」と評価?。県議会が終わったきょうのコラム・北斗星では、「毎日出掛けるスーパーならいざ知らず、文化施設に駐車場は必須だろうか。芝居やコンサートのような非日常の空間は周辺の雰囲気も大切だと思う。原っぱにホールがドンとあって、余韻を楽しむ間もなく車を運転して帰路に就くのは味気ない」。

 さらに、「遠方の人も時間をあまり気にせずワインを飲んだり散策したりして興奮を冷ましてほしい。そのためにはバスや列車の便を充実させることだろう」と、県民会館を利用している県内の多くの皆さんの気持ちとは、乖離した主張でした。

 3面にある「県議会を振り返って」では、新文化施設は利用者である県民の側に立って議論を展開すべきだと記者が論評しているのに、新聞社の論説は偏った?主張を重ねていました。

 いつもは慎重な論評をしている秋田魁新報。議論は始まったばかりだというのに、どうしてこんなに佐竹知事の考えに与するのでしょう。

by shouichiro_sato | 2015-10-09 23:29 | 秋田県 | Comments(0)  

<< 盆踊りフェステバル なるせ赤べこ祭 >>