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被災地の復興②

 昨日に続いて、きょうは岩手県大船渡市、陸前高田市、宮城県気仙沼市を訪ねました。

 大船渡市役所では鎌田・復興政策課長から、復興計画と進捗状況の説明を受け、壊滅的な被害を受けた市中心部の大船渡町地域と漁港を視察。機能を回復しつつある魚市場と再建なった加工工場群に安堵しましたが、中心市街地の都市計画は区画整理と土地造成の段階。高台に建設されている公営住宅の工事も途中で、まだまだ、これからです。

 海に面していた広大な市街地が壊滅した陸前高田市では、巨大なベルトコンベアーを使って大規模な嵩上げ工事の真っ最中。復興状況を説明する施設には、新たな街の姿が描かれた図面はあるものの、その前提となる土地の基盤整備がいつまでに完了するのか。あまりにも広範囲で高さのある堤防工事や地盤の嵩上げだけに、心配になりました。
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  (写真・陸前高田市の海岸に立つ「一本松」と、倒壊したユースホステル。その向こうでは巨大な防潮堤防の工事が行なわれていました。)

 「かつおの水揚げ日本一」の気仙沼港では、出漁を待つ大型漁船が数十隻結集しており、魚市場も活気を取り戻しています。漁港や関連施設が復旧したことで、主産業である水産業が回復。一方、大型の貨物船が800mも陸地に打ち上げられた市街地では、道路や土地の嵩上げ工事が進行中。商店などの建物が建設されるのはまだまだ先のようです。

 大震災から、4年4ヶ月。大津波で被災した地域では、新たな街での営みが始まるには、まだまだ時間がかかりそうです。

by shouichiro_sato | 2015-07-30 23:23 | 東日本大震災 | Comments(0)  

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