無料開放の駐車場を利用しました
2006年 05月 31日
砂利を敷き詰めてロープで区割りした簡易駐車場。すぐ近くのお店に用事があったので便利だと思いましたが、そのついでに仲小路通りを歩いてみると、「う~~ん」と考えてしまいました。確かに、「普段は駅前の公営駐車場(有料)を利用しているが、無料なのでここから歩きます」という人もいました。ただ、それはお金のかからないところを選びたいという利用者の本音であり、街の賑わいには直結しない現象です。事実、通りに面した立派な立体駐車場など、近隣の有料駐車場はガラガラ。大きな欅の新緑がさわやかな雰囲気を醸し出して、つい誘われるように覘いたお店もありますが、どうも全体的には、通りそのものが裏通りのようで楽しくありません。
何故そう思うのか。それは、県都・秋田市の顔でもあるべき駅前から旧産業会館跡までの街づくりのコンセプト、イメージが感じられないからです。街を歩くワクワクするものがないからです。こうした状況からすると、施設整備などを核とする日赤跡地などの再開発計画を進めるだけでは、抜本的な街の活性化にはつながらないと思います。広小路から中央通りまでを含めた街のビジョンを示す必要があります。県庁内の若手によるプロジェクトでは、市役所や美術短大の移転などが提案されているといいますが、これも従来の発想から脱皮できない意見です。ここは、もっともっとさまざまな意見を出し合い、県民的議論を展開したらどうでしょう。その間に、県と秋田市は遊休用地をどんどん取得して、思い切った構想が描けるようにする。ここまできた以上はこれ位の腹構えで望みたいものです。秋田湾の埋め立てや南が丘の宅地造成に費やしてきた巨額の経費を考えれば、できないことはありません。
経済産業省は30日、空洞化に悩む全国の商店街の参考にしてもらおうと、「がんばる商店街77選」を公表しました。にぎわいあふれる商店街には、盛岡、仙台、山形の各市。まちづくりと一体となった商業活動では青森市。アイデア商店街では東北で9ヵ所。秋田県ではこの部門に唯一鹿角市が紹介されていますが、山形県からは4ヶ所ありました。秋田県における中心市街地のまちづくりがいかに手薄だったかがわかります。
などと考えながら食べた、「さかいだ」さんのテイールームのランチ(650円)はおいしかったです。ご飯もお替りしてしまいました。無料駐車場の近くには、そばの本場・西馬音内の分家筋に当たる「弥助そば」や素敵なイタリアンレストランもあります。無料駐車場を利用してどうぞご利用ください。お薦めです。
by shouichiro_sato | 2006-05-31 11:29 | 産業振興 | Comments(2)

