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無料開放の駐車場を利用しました

 県が無料開放を始めた秋田市中心部の日赤・婦人会館跡地駐車場、初日に利用しました。
 
 砂利を敷き詰めてロープで区割りした簡易駐車場。すぐ近くのお店に用事があったので便利だと思いましたが、そのついでに仲小路通りを歩いてみると、「う~~ん」と考えてしまいました。確かに、「普段は駅前の公営駐車場(有料)を利用しているが、無料なのでここから歩きます」という人もいました。ただ、それはお金のかからないところを選びたいという利用者の本音であり、街の賑わいには直結しない現象です。事実、通りに面した立派な立体駐車場など、近隣の有料駐車場はガラガラ。大きな欅の新緑がさわやかな雰囲気を醸し出して、つい誘われるように覘いたお店もありますが、どうも全体的には、通りそのものが裏通りのようで楽しくありません。

 何故そう思うのか。それは、県都・秋田市の顔でもあるべき駅前から旧産業会館跡までの街づくりのコンセプト、イメージが感じられないからです。街を歩くワクワクするものがないからです。こうした状況からすると、施設整備などを核とする日赤跡地などの再開発計画を進めるだけでは、抜本的な街の活性化にはつながらないと思います。広小路から中央通りまでを含めた街のビジョンを示す必要があります。県庁内の若手によるプロジェクトでは、市役所や美術短大の移転などが提案されているといいますが、これも従来の発想から脱皮できない意見です。ここは、もっともっとさまざまな意見を出し合い、県民的議論を展開したらどうでしょう。その間に、県と秋田市は遊休用地をどんどん取得して、思い切った構想が描けるようにする。ここまできた以上はこれ位の腹構えで望みたいものです。秋田湾の埋め立てや南が丘の宅地造成に費やしてきた巨額の経費を考えれば、できないことはありません。

 経済産業省は30日、空洞化に悩む全国の商店街の参考にしてもらおうと、「がんばる商店街77選」を公表しました。にぎわいあふれる商店街には、盛岡、仙台、山形の各市。まちづくりと一体となった商業活動では青森市。アイデア商店街では東北で9ヵ所。秋田県ではこの部門に唯一鹿角市が紹介されていますが、山形県からは4ヶ所ありました。秋田県における中心市街地のまちづくりがいかに手薄だったかがわかります。

 などと考えながら食べた、「さかいだ」さんのテイールームのランチ(650円)はおいしかったです。ご飯もお替りしてしまいました。無料駐車場の近くには、そばの本場・西馬音内の分家筋に当たる「弥助そば」や素敵なイタリアンレストランもあります。無料駐車場を利用してどうぞご利用ください。お薦めです。

by shouichiro_sato | 2006-05-31 11:29 | 産業振興 | Comments(2)  

Commented by モンマユキコ at 2006-06-01 14:06 x
私は、千秋公園を庭に、遊び場にし育ち、広小路、駅前、大町、通町は青春の思い出が凝縮された町です。それだけに思い入れは深く、過去に、秋田市の都市計画のマスタープランの策定に関わらせていただいたときも、過去のプランが、いかに、マスタープランだとはいえ、無責任なプランかを思い知らされました。これでは、木ノ内の社長が業務を縮小するはずだと思いました。まちづくりは、100年後、50年後を想定して向かわなければ、郊外型からコンパクトシティーに20年も経たないうちに変更していく行政の無責任感覚に商人の私はついて行けないものを感じています。建物を建てて人を動かすだけでは、街は賑わいを取り戻せ無いことをアトリオンやアルベの実態から学ぶべきです。無料駐車場も成果は出ないと思います。つづく
Commented by モンマユキコ at 2006-06-01 14:38 x
つづき・・・・・・賑わいを取り戻すことを今の人口で行うと、こちらが賑わえば、あちらが空く、という状態。真剣に、考えたいことは、人口を増やすこと。就労人口と第2の人生を秋田に選ぶ移住人口を増やすこと。そして、観光客を呼び込む。御所野イオンタウンでは出来ない事を中央街区で行う。それこそ、観光客と高齢者と学生がキーポイント。車を持たない人たちの街にしたい。今、私なりの構想を立てています。できたら、提言します。私の育った大好きな秋田市を私の子孫達に誇らしく繋げられるように。

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