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藤木春悦さん、ご逝去

 私の一日は新聞を読むことから始まりますが、必ず丁寧に見るのが「おくやみ」欄です。
 土曜日の朝もいつものように目を通していて、ビックリ仰天。高校時代の同級生の名前がありました。「まさか?」と思いつつ職場の友人に電話をすると、「病気が重かったみたいだ。残念としか言いようがない」と一言。私も早速、彼の自宅へ伺いました。ご遺体の前で奥様は「早く仕事の現場に戻りたい、と言い残して逝ってしまいました」と、早すぎた彼の最後を話してくださいました。

 高校時代はお互いによく知らない者同士でしたが、私が町の仕事をするようになってから、角館町の当時の町長・高橋雄七さんから「あなたの同級生で有望な若手がいる。広報担当をやっているが、写真の腕前は超一流。角館の桜も祭りも、彼の写真でますます有名になった」と、紹介されたのがきっかけでした。以来、角館町に行ってはお世話になってきました。ただ、申し訳ないことに、昨年の選挙後は彼も合併問題やらで忙しいだろうと思っておりましたので、訪ねることもできず、今年の初めに病気が発覚して入院したことも知りませんでした。それだけに、残念至極です。

 彼の名は藤木春悦さん、53歳。写真集「角館のお祭り」の撮影者として知られ、総合情報センターの企画運営を担当し、いち早く町のホームページを立ち上げ、交流と観光の町としての角館を広く紹介してきた功労者です。仙北市誕生までは角館町企画政策課長として敏腕を発揮し、合併後は市教育委員会学校教育課長の要職にあり将来を期待されている逸材。体重80キロ超の強靭な体格でありながら、一瞬を逃さない繊細なレンズの持ち主でした。28日の葬儀には親戚の仏事があって出席できませんでしたが、彼のことですから、多くの仲間達に見送りされたことでしょう。

 一昨年には、旧中仙町の「ドンパンまつり」の生みの親ともいうべき高橋貞子さん(中仙観光協会事務局長)が50代前半で亡くなり、地域興し運動に取り組んできた者にはポッカリ穴が開いてしまった状況でしたが、また一人逝ってしまいました。「人生に長短なし」とは言うものの、無念だったろうと思うと言葉が続きません。
 
 「心からご冥福を祈ります」  合掌。

by shouichiro_sato | 2006-05-29 16:18 | 今日の出来事 | Comments(0)  

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