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矢祭町

 平成の大合併が進められる中で、2001年(平成13年)10月、全国に先駆けて「市町村合併をしない宣言」を町議会が可決した福島県矢祭町(人口6250人、平成26年8月1日現在)を訪問し、古張允町長と町づくりについて意見交換し、町内を視察してきました。

 矢祭町の前町長・根本良一さん(2007年4月まで6期24年間在職)には、「全国小さくても輝く自治体フォーラム」のメンバーとして私もお世話になってきましたので、その後の町づくりがどうなっているのか関心がありました。昨夜は根本さんとも電話で話す事ができ、町の皆さんの声も聞くことができました。

 同町は町独自の行財政改革に取り組み、財政の歳出削減を実践。議員定数を18人から10人に削減し、報酬も日当制。職員の削減に伴なう組織の変更、庁舎の清掃も自ら実施。役場窓口にフレックスタイムを導入した上、年中無休に。保育所と幼稚園の一元化。役場職員による消防隊結成。住民基本台帳ネットワークに不参加(全国で唯一)・・・・・など、地方自治体としての自立の試みで全国的に有名になっています。

 最近では「すこやか赤ちゃん誕生祝金」や他市町村より低い公共料金(水道料金、保育料や給食費等)などの施策の効果が現れ、人口減少に歯止めがかかっていました。

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  (写真・全国からの寄贈図書で、2007年に開館した「矢祭もったいない図書館」。開架書庫に6万冊、建物の奥にある閉架書庫には約36万9千冊の蔵書がありました) 

by shouichiro_sato | 2014-08-22 21:18 | 地方自治 | Comments(0)  

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