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手話言語条例

 昨年10月に全国で初めて「手話言語条例」を制定した鳥取県議会を訪問し、制定までの経緯や現在の取り組みについて調査しました。

 鳥取県では2008年12月に策定した将来ビジョンに、「手話がコミュニケーション手段としてだけでなく、言語として一つの文化を形成している・・・」と位置づけ。09年11月には「多様な障がいの特性、困っていること、必要な配慮などを理解し、障がいのある方に対してチョッとした手助けや配慮を実践し、障がいのある方が暮らしやすい地域社会(共生社会)を県民とともにつくろう」と、「あいサポート運動」がスタート。

 12年6月県議会から、本会議生中継で手話通訳を実施。13年4月に平井知事が手話言語条例の検討を表明し、ろう者や手話通訳者、サポーター等の関係者による研究会を設置。同年9月県議会に条例案を提出し、全会一致で可決・成立。10月11日に施行されています。

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  (写真・条例制定を紹介するパンフレット。「手話ハンドブック」も制作されています)


 《 追伸 「子育て王国」 》

手話言語条例_f0081443_814275.jpg  鳥取県では今年3月、「子育て王国とっとり条例」が制定されました。

 全国で最も人口の少ない鳥取県は、2040年の推定人口が約44万人にまで減少するといわれています。

 この危機的な状況を打破するために、志を同じくする9県と「子育て同盟」を結成し、互いの情報を共有しながら子育て支援施策の充実を図ってきましたが、地域が一体となってさらに子育てしやすい鳥取県にするために、制定したもの。

 子育てには保護者の役割が大切であり、それを支える社会の支援が必要だとして、条例により基本理念や役割を明らかにして、それを共有することで地域全体で子育て支援を推進する取り組みが活発になると考えています。

 (写真・鳥取駅前に設置されている「条例制定」をPRする看板)

by shouichiro_sato | 2014-07-14 21:20 | 地方自治 | Comments(0)  

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