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命を守る義務

 東日本大震災の津波により、送迎バスで亡くなった宮城県石巻市の私立幼稚園の園児4人の遺族が、園側の対応に安全配慮義務違反があったとして損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地方裁判所は幼稚園に対して約1億7千万円の支払いを命じました。津波犠牲者の遺族が管理責任をめぐって起こした訴訟の判決は初めてです。

 最大の争点は「幼稚園側が大津波の襲来を予見できたか」。判決では「元園長が情報収集義務を怠った結果、高台から海側にバスを出発させ、津波被災を招いた。安全配慮義務違反による損害賠償責任がある」。「最大震度6弱の揺れが3分も続いており、巨大な津波に襲われることは容易に想像され、ラジオや防災無線を正確に聴くべきだった」として、園側の「予測不可能な津波で引き起こされた事故」との主張を退けています。

by shouichiro_sato | 2013-09-17 21:41 | 事件・事故 | Comments(0)  

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