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自民が圧勝

 21日に投開票が行われた第23回参議院議員選挙は、自民党が現行制度になってから最大となる65議席を獲得して圧勝。非改選議席と合わせて参院第1党へ復帰しました。結果、公明党と合わせた参院の議席数は過半数(122)を超える135議席となり、衆参両院の「ねじれ」は解消されることなります。

 自民党が圧勝した要因を、「アベノミクスへの評価と経済成長への期待感」と分析するマスコミは多いものの、説得力のある対案を提示できない野党、とりわけ民主党への失望感と、バラバラな野党の候補者乱立で、明確な争点が見えなかった選挙でした。投票率は全国平均で52.61%(秋田県は56.19%)、前回2010年の参院選より5.31ポイント低下し、第1回以降で3番目の低さ。それだけ関心が高まらなかったということでしょう。

 「ねじれ」が解消されたことにより、政策決定が速やかに行われるという期待はあるものの、「景気回復を地方に波及できるか」「TPP(環太平洋経済連携協定)参加で日本農業を守れるか」「消費税増税を予定通り実施するのか」「原発再稼動」「中国や韓国との外交」「憲法改正」等々、衆参両院で与党が過半数を占めたとはいえ、国論を二分する課題が山積しています。

 自民党には結党以来の長期に及んだ政権を、民主党に奪われた過去の歴史を反省し、慎重な政権運営をしてもらいたいものです。でなければ、3年後には「振り子が大きく戻ってしまう」ことになりかねません。

by shouichiro_sato | 2013-07-22 21:28 | 13・参院選 | Comments(0)  

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