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後始末?

 環境問題などを所掌する県生活環境部では、かつて県が関わった事業の弊害や後始末?ともいうべき課題に苦労しています。

 八郎潟の干拓から数十年経って、周辺の河川で夏場に発生するアオコ。破産した能代産業廃棄物処理センターの環境保全のための代執行。田沢湖の水質改善のために行っている玉川酸性水の中和処理等々・・・。いづれも改善の兆候が見られません。

 アオコについては茨城県・霞ヶ浦の先進例を参考に、「今年こそ撲滅」の意気込みで特殊な装置を設置するなど、担当者自ら奮闘中。能代産廃問題には平成10年以降、総額47億円もの県費をつぎ込んできたものの、まだまだ広大な範囲の調査と対策が必要で、収束の見通しはたっていません。玉川では平成14年以降、源泉の酸度が上昇しており、田沢湖湖心のpHは20年以上前の水準に逆戻りしており、「クニマス」が里帰りできる環境にはほど遠い状況です。

 福島の原発事故から2年以上が経過しても、地元住民が帰還できないばかりか、遠く離れた栗駒山系の山菜から基準値を超える放射性物質が検出されるように、一度破壊された環境を改善するには多くの時間と膨大な費用がかかります。

 時の政策で開発が進められても、後世の人が後始末に難儀する。----上記の3例は全て、秋田県の仕事です。

by shouichiro_sato | 2013-06-19 21:09 | 秋田県 | Comments(0)  

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