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万里の長城

 中国にある世界遺産「万里の長城」で日本人ツアー客ら5人が遭難し、3人が死亡する事故がありました。事故があった3日夕方から4日の現地は、50年ぶりとなる大雪となり、吹雪の中でビバークしたとはいうものの、装備も不十分なために凍死したと思われます。

 今回のツアーは民間の旅行社が企画した「世界遺産 万里の長城グレートウォーク 100キロトレッキング」で、9日間の日程で観光地化されていない辺境地を、民宿に泊まりながら一日に約15キロ歩くというものでした。同社が独自に設定している難易度は「0~5」段階の「3」。参加者にはそれぞれ登山経験があることを確認していました。

 とはいうものの、同社では事前にコースの下見を行っておらず、日本から(中国人の)添乗員を同行させていた以外は、全て現地に任せていたようです。天候の状況は分かっていたものの、ツアーゆえの旅程の継続と予想を超えた気象の急変、吹雪と大雪に身動きがとれなくなったのでしょう。緊急の場合の通信も不備な地域だけに、何んとも気の毒な事故というほかありません。

 私も以前、万里の長城の中心的な観光地である(北京市郊外の)八達嶺に行ったことがあります。そこにある城郭の総延長が21,000㎞(現存しているのはその2~3割位)も続いていることに驚いたものです。八達嶺だけでも上り下りの険しい場所で、息がハーハーした記憶がありますから、辺境の場所など想像もつきません。

 海外旅行の形態も様々になり、さらにご年輩の方々の旅行が増えていますから、くれぐれも事故・事件には注意してほしいものです。

by shouichiro_sato | 2012-11-06 23:26 | 事件・事故 | Comments(0)  

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