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「義平福」

 5年に一度開かれる日本最大の和牛品評会「第10回全国和牛能力共進会」が29日まで長崎県で開かれ、枝肉の肉質を競う部門で、秋田県が所有する種雄牛「義平福(よしひらふく)」を父とする県産牛が、本県としては過去最高となる2位になりました。県有種雄牛の県産牛が上位獲得することは、県内牛肉への市場評価が高まり、販路の拡大が大いに期待されます。

 昨年8月に発表された義平福の検定結果は、枝肉重量、ロース芯面積などはもちろんのこと、枝肉格付けA5、A4になる割合(上物率)は94.1%と抜群でした。これは東北一といわれる宮城県所有のスーパー種雄牛「茂洋」をも上回る成績であり、今回の受賞で裏付けられた結果となりました。秋田県の肉牛業界の救世主として、これからが楽しみです。

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  (写真・県産牛の枝肉が全国2位に入ったことを1面で伝える、29日の秋田魁新報) 
 
 義平福は秋田県羽後町生まれの6歳。現在は県畜産試験場(大仙市神岡)で飼育されています。実は、羽後町でも上到米坂ノ下の伊藤永治さんが育てたもの。繁殖農家である伊藤さんは血統の良い優秀な母牛を県外から導入して飼育しており、新しい種雄牛の期待をこめて関係者が注目する中で人工授精されたものでした。父牛は「安福」(秋田県畜産試験場・羽後町生まれ)、母牛は「ふくかつ」(鹿児島県鹿屋市産)。

 「ふくかつ」の父牛は「茂勝」、母牛の父牛は「神高」。そんな訳で名前は「義平福」。充分な調査と研究の上で秋田県が育てた超スーパー種雄牛です。

by shouichiro_sato | 2012-10-30 15:53 | 産業振興 | Comments(0)  

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