「義平福」
2012年 10月 30日
昨年8月に発表された義平福の検定結果は、枝肉重量、ロース芯面積などはもちろんのこと、枝肉格付けA5、A4になる割合(上物率)は94.1%と抜群でした。これは東北一といわれる宮城県所有のスーパー種雄牛「茂洋」をも上回る成績であり、今回の受賞で裏付けられた結果となりました。秋田県の肉牛業界の救世主として、これからが楽しみです。

義平福は秋田県羽後町生まれの6歳。現在は県畜産試験場(大仙市神岡)で飼育されています。実は、羽後町でも上到米坂ノ下の伊藤永治さんが育てたもの。繁殖農家である伊藤さんは血統の良い優秀な母牛を県外から導入して飼育しており、新しい種雄牛の期待をこめて関係者が注目する中で人工授精されたものでした。父牛は「義安福」(秋田県畜産試験場・羽後町生まれ)、母牛は「ふくかつ」(鹿児島県鹿屋市産)。
「ふくかつ」の父牛は「平茂勝」、母牛の父牛は「神高福」。そんな訳で名前は「義平福」。充分な調査と研究の上で秋田県が育てた超スーパー種雄牛です。
by shouichiro_sato | 2012-10-30 15:53 | 産業振興 | Comments(0)