県庁の停電
2012年 10月 13日
電力を供給するケーブルの損傷か不具合が原因と見られていますが、3棟の電気系統については今月6日に定期点検をしたばかりで、その際には異常はなかったとか。一体何を点検したというのでしょう。
さらに、非常電源となる自家発電用の重油が、「満タン時の十分の一しか残っていなかった」とのこと。県庁の重油タンクは2万㍑の容量で、半分を切った段階で補充することになっていましたが、近くタンクの定期検査があるとして、補充されていませんでした。結果、自家発電装置は20時間程度しか稼動できず、電話がつながりにくくなったり、パソコンの使用も制限されています。何んとも頼りない、実態を露見させてしまいました。
災害が発生したときに住民が頼りにするのは、県や市町村の拠点である公共施設です。大規模停電などの万が一の場合に備えて、「何をどうするのか」「電源をどう確保し、どのシステムを稼動させるか」など、そうした想定と訓練をしておくことの重要さを、県庁の停電は教えてくれました。
「万が一の場合」を想定せず、非常用自家発電の燃料タンクにほとんど重油がなく、東日本大震災後に十分な機能を果たせなかった例は、県南に新築されたばかりの大規模な病院でもありました。地元の新聞社も、印刷所の自家発電の燃料の在庫が不足し、確保に四苦八苦したとのことですから、決して他人事ではありません。いま一度、点検作業をしっかり行いましょう。
尚、今回の県庁などの大規模停電について、秋田県の公式Webサイト「美の国あきたネット」では(13日夕方までに)一切、報告がありません。パソコンが使用できずに発信できなかったのか、それともそこまで気がつかなかったのか。・・・さて、どちらでしょう。
by shouichiro_sato | 2012-10-13 20:26 | 秋田県 | Comments(0)