人気ブログランキング | 話題のタグを見る

消費増税

 長寿社会になったことで社会保障費が増加し、国の財政が逼迫していることは理解できても、消費増税法案が衆議院で圧倒的な多数で可決されるとは、意外でした。経済界や大手新聞などのマスコミまで消費増税の必要性を主張する中、野党の自民・公明両党が(それぞれの思惑をもって)修正協議に参加し、一気に進んだ感じです。

 長引く不況で生活が厳しい時に「増税なんてとんでもない」「無駄の削減や行財政改革など、その前にやるべきことがある」という声も大きく、世論調査でも「今の時期の増税には反対」が圧倒的でした。しかし、メデアの焦点は与党・民主党内で反対している小沢元代表らの動向に移ってしまい、「増税に反対した行動」がバッシング?されるような、チョッと変な成り行きです。

 ただ、「民主党を分裂させない」ことを考えている輿石幹事長は、造反議員の処分について(厳正な対応を名目に)先送りしていくことを考えるでしょうから、小沢氏らが即離党して新党を結成することになるのか、甚だ疑問です。

 参議院で法案が否決されたことで行われた郵政解散で、当時の小泉首相(自民党総裁)が「刺客」を送り込んだような芸当は、和を重んじる野田首相にはできないでしょうから、選挙基盤の脆弱な民主党議員にとっては「消費増税には反対だが、離党はしたくない」のが本音?かも。

 論戦の舞台はこれから参議院に移りますが、3党合意がある以上は消費増税法案の成立は既定路線。あとは各党・各議員が「(自らの)選挙に有利な戦略」で行動することになるでしょう。

by shouichiro_sato | 2012-06-26 23:23 | 国政・時事 | Comments(0)  

<< 株主総会 共同作業 >>