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物別れ

 昨日は野田首相と小沢一郎・元民主党代表との会談が行われたものの、消費税増税関連法案等をめぐる双方の主張はかみ合わず、物別れに終わりました。党員資格を回復したばかりの小沢氏が、すでに党議決定している法案等について公然と異議を唱えているのも不思議なことですが、党内では100人を超える議員を率いているだけに、野田首相も「知らんぷり」はできなかったのでしょう。

 しかし、会談が物別れに終わったことは、野田首相が「政治生命をかける」と公言している消費税増税について、今後は自民党との協議に進むしか道がなくなったことであり、早速そうした動きが見えてきました。

 小沢氏が言う「社会保障のビジョンより増税が前面に出ている。無駄の削減による財源捻出の約束が緒に就いていない。国民の生活が第一であり、大増税の前になすべきことをするのが民主党政権に課せられた責任だ」との主張には同感するものの、政権交代から3年近くなるというのに、そうした約束を果たせなかったのが民主党政権の実態でした。マニフェストの大半が「絵に描いた餅」であり、国民が失望しているのも事実です。

 「国民の理解と支持は我々にあると確信している」と述べている小沢氏。「国民」という言葉を多用する独特の主張は、常に選挙を見据えた言動のようにも思えます。

by shouichiro_sato | 2012-05-31 22:27 | 国政・時事 | Comments(0)  

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