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長野県栄村

 東日本大震災が発生した昨年の3月11日には、徹夜でテレビを見ていました。そうした中で12日午前4時前にあった「緊急地震速報」。その時に起きた長野県北部地震で、栄村は震度6強の揺れに襲われ、住宅202棟が全半壊。全村民の7割もの人たちが避難しています。

 それから一年。きょうは村の様子を伝えるニュースを見ながら、栄村を初めて訪問したことを思い出しました。

 国によって市町村合併が進められていた10年以上前、当時の高橋彦芳村長は農業基盤整備や福祉政策で「ひも付き補助金」に頼らない独自の政策を掲げ、「小さくても輝くムラ」として注目されていました。2003年2月、高橋氏らの呼びかけで同村を会場にして開催された、第1回「小さくても輝く自冶体フォーラム」に参加するため、(私も発起人の一人として)豪雪の中にある栄村に行ったのです。

 小規模自冶体でも、個性あふれるムラづくりをどのように進めているか。そうした自冶体運営を実践している多くの皆さんの声を聴き、「羽後町は今回の合併には参加しない」という決意を再確認したのでした。

 東日本大震災のニュースに隠れてしまった感じのする栄村の地震災害でしたが、自治意識と自立精神の強いムラの皆さんですから、復旧・復興への取り組みに頑張っていることでしょう。

 尚、同フォーラムは合併に参加しなかった全国の町村が持ち回りでその後も続いており、今年は5月に岡山県奈義町で開催される予定です。

by shouichiro_sato | 2012-03-12 23:38 | 地方自治 | Comments(0)  

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