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中国へのコメ輸出

 2日のABS秋田放送のニュースは、北京に開設される農産物展示館に大潟村の「あきたこまち生産者協会」(代表・涌井徹さん)から500キロのあきたこまちが輸出されたと報じていました。

 展示館は中国への日本の農産物輸出の拠点となるもので、農林水産省のバックアップで食品メーカーなどで組織する輸出促進協議会が開設します。(もっとも、この組織の実態については永田町に怪文書が出回るなど、問題が多いとして国会でも議論されています・・・)

 今まで日本から中国へのコメの輸出には、厳しいくん蒸処理などが義務付けられており、中国側から認可されているルートは全農パールライスの神奈川工場などに限られていました。

 しかし、今回はくん蒸処理なしでの取引が認められ、関税についても大幅に軽減されるという、従来の輸出条件とは全く違う取り扱いがされています。

 あくまでも「展示品」としての特例なのか、それともこれを機会に大幅な条件緩和を行うのかはわかりませんが、おいしいコメの産地である秋田県としては、注目すべきことです。

 ただ、筒井・農林水産副大臣は、1日の記者会見で今後の見通しについて聞かれると「厳密には、促進協議会の方に聞いてほしい」。

 さらに、「展示館を運営する相手の企業(農発食品)が買い取りますから、それを売るのか展示だけにするのかは、向こう側の問題でして。中国政府の方から、これは検疫なしで出して結構ですと、いうふうなのに関しては、その展示品だからという限定とかで、あるいは転売しても良いですよとか、そういうふうなことは一切、触れておりません」(農水省の副大臣会見概要から、そのまま転載)と答えるなど、曖昧ですから、チョッと心配でもありますが・・・・。

 独自のコメ販売やコメ粉の加工食品などに取組んでいるあきたこまち生産者協会では、今年から輸出用米の栽培にも取組む方針であり、中国語のできる社員を雇用するなど態勢を整えつつあります。

by shouichiro_sato | 2012-03-03 23:22 | 産業振興 | Comments(0)  

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